息子よ。。おめでとう!そしてありがとう!
3月5日(金)は息子の高等部合格発表の日。。
うちの息子は、強度の自閉症で強度行動障害で、中学部1年生の夏からは
対人恐怖症も出てしまって、以降、学校にも登校ができたり、できなかったり。。
3歳の頃に、広汎性発達障害と診断され、特にパニックになった時の自傷行為と
多動・衝動行為が強く、なかなか大変でした。小学校も最初は通常の小学校の
支援学級に入学したのですが、やはりついていけずに4年生から地元の県立特別支援学校の
小学部へ。そこでは本当に息子のことを熱心に見守ってくれる先生方に恵まれ、
小学部卒業式には、今まで見たことのない笑顔と、証書の授与も受けられ、みんなの前で
名前もしっかりと言えて、家内とも喜んでいました。
しかし、中学部に進むと、いわゆる国語や算数などの授業はほとんどなく、
農作業や工芸、手芸などの活動がメインとなったことで、集団行動が一番
苦手だった息子は、自分で字の練習や計算をする時間がほとんどなくなって
集団であちこちに活かされることに相当なストレスがあったようです。
それでも1学期は何とか学校に行けてたのですが、夏休みから人に会うことを
拒むように。親の我々にも顔を背けて、引きこもるようになりました。
2学期が始まっても、一切学校に行こうとせず、11月の終わりまで行けなかったのですが、
担任の先生も個別対応をしてくれるようになり、通学用のクークル(老人用3輪車)を
買ってあげて、ようやく少しずつ学校に行けるようになったのです。
ただ、対人恐怖症はなかなか抜けず、今度高等部に入学するには支援学校でも簡単な試験が
あるということで、家内と私は、全く知らない先生のそばに行くこと、話すことはまず難しい、と
思っていました。
2月末の試験の日、息子は学校に行くことができて、いつも遊ぶ校庭の小さなお山で
過ごしてるところに高等部の先生が息子に話しかけたそうです。家内はその場所が
見える教室で見守っていたのですが、祈るような気持ちだったようです。
息子は笑顔で、先生方が話しかけてきたことに、一応答えていたそうです。そんなやり取りを
していたら、途中で、家から持ってきたお弁当のおにぎりを食べだして、先生方もにこやかに
対応してくれたそうです。。ふつうは教室の中で、質問に答えたり、字を書いたりの試験らしいのですが、
息子の状況を鑑みて、特別、校庭で実施してくれたようです。
そして、3月5日(金)合格発表の日。息子の受験番号は2番。ありました!!
ほぼ落ちることはないとは聞いていながらも、息子が初めての先生方と会話ができて
頑張ったこと、、、それが嬉しくてやはり、涙が溢れてきました。。
本当に頑張ったな!毎日頑張った息子、そしてそれを毎日サポートしてくれた家内、そして
学校の先生方。。
感謝しかありません。そして改めて息子がいるからこそ、こうして親として父親として
得られる経験を積ませてもらってると考えると、息子には心から「ありがとう!」という
言葉しかありません。
その日の帰りに、中学部でやったプリントのすべてを返却してもらったのですが、
中学部一年の、恐らく息子が一番苦しかった時期のプリントに
「し(ん)どいですねぇ。」と走り書きされてる箇所を何か所か発見。。。
改めて、本人は相当しんどかったんだなぁ、と実感し苦しい気持ちになりました。
親子3人で、苦しいことのほうが多かったこの15年間。でもやはり自分たち家族が
最高の家族だとも思える今回の息子の合格。
これからも、本人は苦しいこともあるだろうけど、お父さん・お母さんがいるからな!
心から「おめでとう!」そして「ありがとう!」と感謝を深めたこの週末でした。
息子に負けないよう、お父さんも頑張るぞ!!
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